熊野古道と龍神街道が交わり、古来より交通の要所として栄えてきた伊太祈曽駅周辺。古道は集落や里山の中を通り抜け、はるか南方の熊野・本宮へと向かいます。
※狭く交通量がある車道を歩く区間が多いので、車には充分ご注意してお歩きください。

コース案内

伊太祈曽駅を出て、伊太祁曽神社からは県道に沿って南下し海南市へ向かいます。丘陵地帯と集落を抜け海南の街へ。街の向こうには長峰の山々が迫り、これから山を越えるという緊張感が沸き立ってきます。

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伊太祁曽神社 西国三社参り

日本の国に木種をまいたと言われる五十猛命(いたけるのみこと)を祭神とする木の国神話の社。御神木の穴をくぐると厄除けになる「木の俣くぐり」でも知られ、古くから紀伊國一之宮として崇敬を集めています。境内山中の井戸より湧く水は「いのちの水」と呼ばれ、古来より飲むと活力を得ると伝えられています。

【お問い合わせ】
伊太祁曽神社(和歌山市伊太祈曽558番地
TEL / 073-478-0006

武内神社

大和朝廷のはじめ5代の天皇に仕え、300歳以上生きたと伝わる不老不死の超人で、明治時代には一円紙幣の肖像にもなった武内宿禰(たけうちのすくね)を祭神とする神社。地元では「長生きの神様」として親しまれています。

長寿の水として親しまれる「たけうちのすくねたんじょうい」

安原八幡神社の奥宮、武内神社境内の長寿殿という建物の中にある井戸で、 古くより武内宿禰が長寿で有名だったことから、紀州徳川家では宿禰にあやかりこの井戸の水を産湯に使ったとも言われ、今では長寿の水として親しまれています

多田集落

狭い道は古道の雰囲気が色濃く残ります。

汐見峠

松坂王子の先で、くも池の堤防の石畳を進むと汐見峠にさしかかります。しばらく山の中を歩いてきた旅人は、ここで久々の海を望むことができたそうです。峠には安政の大地震の時、人々を峠へ呼び上げて救ったといわれる「呼び上げ地蔵」が祀られています。

春日神社

古代大和豪族ワニ氏を祖にする天押帯日子命(あめのおしたらしひこのみこと)を祭神とする春日神社は、紀伊国神名帳に「正一位春日大神」と位置づけられる格式高い神社で、方位除け、厄除けの神様として信仰されています。高野街道と熊野古道の分岐点に位置し、熊野九十九王子の一つ松代王子神社が境内にあります。
熊野古道に架かっていた松代橋が神社拝殿に掲げられており、熊野古道そのものがある神社として有名です。

【お問い合わせ】
春日神社(和歌山県海南市大野中1056番地)
TEL /073-483-7547

熊野一の鳥居跡

その昔、熊野の入口とされ鳥居のあった場所。この先、熊野九十九王子の中でもとくに格式が高いとされた「藤白王子」を過ぎると、いよいよ熊野古道の風情を色濃く残す藤白坂へ、厳しい峠を越えて南方へと向かいます。

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貴志川線観光コース